星空の下

同級生

暇潰しに立ち寄った駅前のコンビニ。

雑誌を買って外に出ると、ヤンキー達が睨みあっていた。

見慣れた光景で通りすぎようとしたが、女の後ろ姿を見付けて足を止める。

あの制服は………


「楓?」

俺の声に楓は振り返った。

「八代」と俺の名を口にした。

「お前何してんの?」

よく見ると、三人組の片方は後輩だった。
こいつ等はいつも三人一組なんだな、と思う。


「喧嘩を売られたのは私だけど、トモキ達が助けてくれるみたいで、私を除けば……丁度、三対三になるじゃん?」

「そうだな」

足元に一人伸びているが。


「後は任せたから」

楓は後輩にそう言い残して歩き出した。

後輩達が「楓さん!八代さん!」と言っているが、気にも止めていないらしい。

まあ、こいつ等に任せておいたら大丈夫だろう。


俺は楓の後を追った。
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