明日が見えたなら  山吹色
わた雲
彰汰Side

 1ヶ月半前に中学時代の同窓会があった。懐かしい仲間と盛り上り二次会にはカラオケに行った。カラオケを楽しむよりも話しが楽しかった。気が付けば終電は終わっていたので始発で帰る事にする。

「帰るよ、また会おうな」 寝ていたヤツもいたが、皆と別れ一人駅へ向かう。

 和田 なつき が後ろから追いかけてきた。和田も始発で帰るようだ。

「この時間に二人で歩いてると誤解されそうだよね」楽しそうに和田が言う。

「やめれくれよ」‘’冗談じゃない‘’

「なんで?私はいいよ?」

「オレは結婚しているんだ、誤解されたくない」

‘’やめてくれよ。七海に誤解されたら、最悪だよ‘’

「そっ?残念」

‘’全然残念じゃないし‘’心の中で呟いた。

 方向が違うので駅で別れほっとした。


帰宅しシャワーを浴びてから寝ようとすると、ちょうど七海が起きたようだ。

「さっき帰ってきた、眠いから今から寝るよ」

七海を抱き枕にしたかったが、仕方ない。睡魔に襲われ意識を墜落させた。


 昼前に起きリビングへ行った。

「おはよう」

「おはよう」と七海が言う間にキスをする。

「ホットサンド食べる?」

「うん、よろしく」

「ちょっと待っててね」
ソファーから立ち上がり台所へ行く。七海は今日も穏やかな笑みを浮かべている。

「昨日は二次会でカラオケ行ったんだ」

「何人でカラオケ行ったの?」

「15人くらいかな?朝まではその半分で、昨日来れなかったヤツもいるから近いうちにまた集まるって言ってたな」

「そうなんだ 楽しみだね」

 オレはに頷いた。

 ホットサンドとコーヒーが出来上がった。

「ありがとう七海、いただきます」

「いただきます」
 二人で食べ始めた。

「これから買い物へ行くか?」

「いいの?じゃあ食べ終わったら仕度するね、あっ洗濯物干したままでいいかな?どのくらいで帰ってくるかな?」

「わからないから取り込んでおけば?」

「その方が安心だね 、そうするよ」

ただの買い物でも一緒に出掛けると、嬉しそうで和やかな休日だった。

「眠くない?運転代わろうか?」

「本当に運転する気ある?」

「半分くらいあるかな……」やっぱりな いつも答えは決まってる。

「大丈夫!運転出来るよ。 そうだ、もう時期お盆になるよな、休みはどれくらいだ?」

「今年は長期連休にはならなかった」

「オレも同じだな どうする?七海の実家へ行くか?」

「今年は 彰くん家のお墓参りだけでいいかな あとは近場でゆっくりしようよ」

「そうか?それなら 七海の実家には秋の連休にでも計画しような」

「うん」

「お盆に遠出しないなら今度の週末に日帰りでどこか行くか?」

「行く!」

「なら 行き先調べておけよ」

「うん!温泉がいいなぁ」

七海が行きたい場所をいくつか選びオレと決定する。

2人でドライブの計画をしていると、
おれのケータイが振動した。同窓会第2弾に関して幹事からだ。

《来週の都合の良い日はいつ?》

《どこかお店知ってる?》

短い時間で色々決めないといけないので、幹事も大変だろうとすぐに返信を返すようにした。
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