ドキドキするだけの恋なんて
4

あの合コンでは 別の出会いもあった。


あの時 参加していた 上原さんから

数日後に ラインが来て。


それ以来 時々 私達は ラインをしていた。


合コンの席で タケルに 背を向けることで

私は 上原さんの方を 向いてしまい。


必然的に 上原さんと ずっと話していた私。


宇佐美さんと 同じ年という 上原さんは

物静かな笑顔で 落ち着いていて。


『あず美ちゃん こういう席 苦手?』

『はい…』

『実は 俺も 苦手。』

 
穏やかな 口調に 安心して

私は 聞かれるまま 色々 話した。


数日後 上原さんから ラインが来て。


少しずつ プライベートに 

触れるようになっていたけど



上原さんは 私に ” 会いたい ” とは 言わない。


そんな 曖昧な関係が 私には 心地良かった。







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