あなたの左手、 私の右手。
第5章 ~看病~
おばあちゃんは脱水症状を起こしていて、点滴をしてから帰宅することになった。

おばあちゃんが処置を受けている間に、私は警察からいろいろと事情聴取された。

高齢者虐待や私が保護責任をおえないのではないかとかいろいろと疑われているのだろう。

ただ、警察に話を聞かれながら私は弁解できない想いがあった。


ちゃんとおばあちゃんのことを大切にできていただろうか。

すべてを投げ出して私を支えてそばにいる選択をしてくれたおばあちゃん。

生きていくために仕事だってしないとならない。
でも、本当に精一杯だっただろうか。

私はおばあちゃんのことを・・・おろそかにしていなかっただろうか・・・
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