子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
〝子どもに後ろめたさを感じさせない〟


どうしてそんなあたりまえのことに思い至ってなかったのだろう。

子どもが欲しいっていう自分の我儘は、大切なはずのその子ども自身を苦しめ、傷付けることになっていたかもしれない。


「紬。どうせなら、幸せな子を生んでやれよ。なんなら、生まれた後も父親と名乗らず、遊んでやるぞ」


ダメだ。
もう、降参だ。


「橘さん」

「ん?」

「よろしくお願いします」

「おう。任せとけ、紬ちゃん」

言葉と同時に、服の上から胸を触られた。

「ちょ、ちょっと!!」

今、すっごく尊敬したのに台無しだ。

「公認だろ?」

「この、エロ大魔王!!」

くっくっくと笑うイケメンが憎らしい。


「契約成立だ」









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