死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?
連絡
翌朝、スマホのベルの音で梓は目を覚ました。


ベッド横のサイドテーブルに手を伸ばしてスマホを手繰り寄せ、眠い目を無理やりこじ開けた。


昨日眠ったのがいつもより早い時間だったことに加えて、今はまだ6時台だった。


「なによ、こんな時間に……」


寝ぼけ眼をこすって確認すると、2年A組のクラスメッセージが点滅している。


「クラス連絡?」


といってもよほどのことがないとこんな時間にメッセージが入ることはない。


台風で学校が休みになったときくらいなものだ。


梓は上半身を起こし、ふと視界にダンボールが入った。


同時に昨日の出来事を思い出して「あっ」と、呟く。


そういえば昨日奇妙なことがあったのだ。


クラスメートの厚彦が突然梓の部屋に現れて、自分は死んだとか、なぜだか梓にとりついて離れられなくなったとか、意味不明なことを言い始めた。
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