Romantic Mistake!
ラグジュアリーなデート






午前五時に目が覚めた。まだ外は暗いが、この豪華なゲストルームでは昨晩の興奮が冷めず、体を起こす。キングサイズのベッド、アンティークのチェスト、そしてカーテンの隙間から見えるベリーヒルズビレッジ。どうやら昨夜のことは夢ではなかったらしい。

ここは颯介さんの住んでいるレジデンスの二階に備え付けられているゲストルーム。間取りは来客用で1LDKなのだから、彼の住む部屋はもっと大きいのだろう。

昨夜入った広いジャグジーのお風呂を朝も堪能し、スーツケースに用意していた旅行用の服に着替える。

動きやすいスキニージーンズにニット。これで彼の隣を歩いて大丈夫なのだろうか。それにコートもない。コーヒーのついた白いコートは、クリーニングサービスに出してくれると言う颯介さんに預けてしまった。

完ぺきとは言いがたい身なりだがあきらめてゆったりと過ごし、いつの間にか約束の時間を迎える。
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