俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
翌朝、10時に引っ越し業者が来てくれた。

昨日の夜に、両親の残りの物は片づいたので、処分する物以外は愛莉が友哉の所に持っていく。

家電や家具で使えそうな物は誠が、要らない物は処分し、服などはそれぞれ業者の人達が詰めてくれ、長年住んだ家はあっという間にガランとなった。

「何か呆気ないね」とシミジミする愛莉。

「確かに…」と誠。

「ふたりが成長してきた家だもんな。でもこれからも、ふたりが兄弟な事に変わりはないし、俺もふたりの家族に入れてくれ。だから誠の実家は、俺と愛莉の家だ。いつでも帰ってこい」

「兄貴…」両親が亡くなり、姉に心配を掛けまいと頑張ってきた誠だったが、兄の様な存在が現れ、ウルッと涙を流すのだった。早く、本当の兄貴になって欲しいものだ。

「今月末に解約の手続きをしてもいいかな?」
と何もかも友哉が手配してくれるらしい。

「「はい」」

「じゃあ、月末の土曜に掃除と引き渡しの手続きに来よう」と話は纏まった。

愛莉が友哉と再会して1週間。

友哉の元へ引っ越しが完了したのだった。





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