別れと弱さと始まりと


月曜日に出社すると、後輩からはさり気なく避けられた。


他の人とは和気藹々としながらも私には冷たい眼差しを向けた。


数日後、うわさで後輩が彼女と別れたと聞く。


私のせい?後輩と話しがしたかった。謝りたかった。


自動販売機の前にいた後輩に声を掛けた。


「ちょっといいかな?」


「なんですか?仕事の話ですか?」


「飲み会の日の事を謝りたくて」


「結構です。私に構わないで下さい」


立ち去ろうとする後輩にきく。


「彼女と別れたのは、あの事が原因なの?」


「……」一瞬だけ立ち止まり去って行った。


< 8 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop