王子なドクターに恋をしたら

通い恋人始めました?

次の日、お父さんとお母さんには和泉くんが家を買って仕事で毎月来ることを話した。
この家をあたしが管理して和泉くんがいる間は一緒に泊まる事を両親に承諾をもらって和泉くんは帰っていった。

そういうとこキチンとしてるわよねえ〜とお母さんは感心していた。
お父さんは渋い顔してたけど反対はしなかった。
嬉しくてお父さんにありがとうと言ったらふんと鼻を鳴らしてそっぽを向かれた。
もしかして本当は反対とか?と心配したけどお母さんに、ただ娘を彼氏に取られて寂しいだけだから気にしなくていいよと言っていた。

それを聞いてますます嬉しくてあたしはお父さんの腕にしがみついてベタベタしてると鬱陶しいと顔を顰められた。
寂しがるお父さんを慰めてるのにひどいなあ〜。

それから、あたしはすっかり元気になって普段通りに仕事に勤しんだ。
彼がお医者様で病院にも行かずに診察してもらうってちょっと得した気分。
しかも注射も全然痛くないし。
和泉くんなら安心して身体のすべてを捧げられるわ…。

…って思って、違う事を思い浮かべてボン!と顔が沸騰した!

ちっ違うからね!
病気になっても安心して診察してもらえるって意味だからね!

そ、そりゃまあ〜既にすべて捧げてるけどさあ、ソレとコレとはまた別で……って花をいじりながら一人でモジモジしてたらすぐ近くで声を掛けられた。

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