極上御曹司と授かり溺愛婚~パパの過保護が止まりません~
プロローグ
 目が覚めた途端、胃の中身がせり上がってくるような不快感を覚え、トイレに駆け込んだ。
 
 しばらくトイレにこもって嘔吐感と戦い、洗面所で口をすすいでからベッドに戻る。
 
 昨日の外出で熱中症になっちゃったのかな……。
 
 胃が空になって少し落ち着いたが、その翌朝も目を覚ました瞬間、吐き気を覚えた。

「はぁ……っ」

 洗面所で、台の上にもたれて考える。

 目の前の鏡には冴えない私の顔が映し出されていた。

 ハッとして、鏡の自分と目が合う。

 複雑な気持ちを抱えたまま薬局へ向かった。



「妊娠してる……」
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