私達には、関わらないで!!

···引っ越し


理おじさんは、本当に
アパートというか
マンションを探してきた。

10階建ての2階で
2LDk、部屋は、8畳の洋室と和室
リビングダイニングに
お風呂、トイレ
キッチン。
洋室部屋には
広いクローゼットが付いていて
ベッドは、ダブルを叔父さんが
買ってくれた。(陽菜と寝るため)
和室は、叔父さんやゆかりさんが
泊まりに来ても良いように
お布団が用意されていた。

家賃も伯父さんの友人の
マンションだから半額でと
言われて·····
❛ 助かる ❜
陽菜乃の幼稚園にも近いから。

電化製品は、お母さんから
もらった中から買いそろえた。

「いいか、芽依。
なんでも連絡してこい。
どんなことでもだ。」
と、心配して何度も言う叔父さんに
「はい。ありがとうございます。」
と、言って引っ越しをする。

ゆかりさんも手伝ってくれた。
その時に
「どうして、理さんの家からでたの?」
と、心配そうに話すゆかりさんに
「伯父さんには、幸せになって
欲しいから。
私は四年間、本当に大切にして
貰いましたから。」
と、話すと
ゆかりさんは、首をふりながら
「芽依ちゃんが、幸せを見つけるまで
居ても良かったのでは。」
と、言ってくれるゆかりさん。
やはり、好きだなと思った。

陽菜乃は、理伯父さんと
離れるとわかると泣いていたが
「ママと二人で頑張ろうね」
と、話すと
「うん、頑張る。」
と、涙を拭きながら言う娘が
堪らなく可愛かったし
理伯父さんも号泣して
ゆかりさんが慰めていた。
< 10 / 65 >

この作品をシェア

pagetop