私達には、関わらないで!!
11章···それぞれのその後

···忠臣


執行猶予となったが
保釈金を支払わないといけないようだが
預金から下ろして支払いにきて
くれる人もいない。

どうなるのか····と思っていたら
保釈金は支払われたので
と、言われた。

外に出ると
石川の顧問弁護士が立っていた
「お送りします。」
と、言われて
車に乗せられた。
「なぜ?」
と、訊ねると
「美栄様です。
保釈金を支払われました。
それと、石川の別荘を杉山さんの
名義に変更されました。
そちらはどのようにでも
使われて構わないとの事です。
それから、こちらをお渡しする
ように頼まれました。」
と、言われて
手紙を渡された。

俺は、それを開き読む

林 剛さんは、
渋谷 晴さんとあなたの間に
授かった子供です。
私の父のせいで林さんには
辛い思いをさせてしまいました。

どうか、彼を受け入れて
あげて下さい。

林さんは、晴さんが亡くなってから
孤児院で生活され
林夫妻に引き取られて
幸せに暮らしていたのですが
林夫妻は、事故で亡くなったとの事。
その後は、秘書の勉強をして
あなたの元にきたとの事です。

どうぞ、お身体ご自愛下さい。

           石川 美栄

と、書かれていた。

晴が産んだ?
晴は、石川の話しがあると言った時
俺を責める事もなく
「あなたの進む道を歩いて下さい。」
と、言っただけだった。

本当に···すまない

俺は、いったい、どこで間違えて
しまったのだろう·····か·····

林に会えるかな
会えたら、まず、何を話そうか

そんなことを考えていると
住まいについたようだ。

弁護士の彼に
「ありがとう。」
と、言って頭を下げた。

〔犯罪については架空です。
申し訳ありません··※※Mamo※※〕
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