今夜、この恋が壊れたら、
終わりがあるからこそ、
輝くものもあるのかもしれない。





水色に澄んだ秋の空が、気が遠くなるほど高く晴れ上がっていて、いくつもの羊雲が私を見下ろしている。

だけど、急に薄気味悪い、台風を予兆する黒ずんだ雲に覆われた気がした。


それは、この世界が終わるからなのだろうか。





「本当のことだと思う?」
「……あんな嘘つかないでしょ。昔、インドの南部とかロシアに隕石が落ちたって言ってたし」

「そうだよな」
「……うん」




一週間前、地球が壊滅すると、ある番組で取り上げられた。視聴者は目が点になって、コメンテーターは「そんなわけない」と批判を繰り返していた。

あっという間に拡散され、SNSは盛り上がり、他のニュース番組でも取り上げられるようになった。
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