【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書

side裕太



 コンビニ強盗の捜査の最中に、3件目の事件が発生したと県警から連絡が入った。

 現場は今いる所からほど近い現場のコンビニだと言う。

 そして現場に着いて状況を確認すると、そこにいた女性の店員が他にも一人女性がいて、その人が犯人に連れ去られたという話だった。
  
 「その女性は、どんな女性でしたか?」

 「えーっと……確かあの人、近くのカフェの店員さんですよ」

 「え?」

 カフェの店員と聞いて、胸騒ぎがした。イヤな予感がした。

 「……もしかして、その女性は髪が長くてスラッとしていて、ストレートヘアの女性ですか?」

 「え?えーっと……確か、そうだったと思います。……年齢はたぶん、20代後半から30代前半くらいの人だったと思います」

 「……そうですか」

 間違いない。その女性は、恐らく俺の大好きな人で、若葉さんに違いない。

 まさか若葉さんが、コンビニ強盗の犯人に連れ去られてしまうことになるなんて……!

< 133 / 257 >

この作品をシェア

pagetop