【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書

side若葉



 「いらっしゃいませ!お好きな席どうぞ!」

 今日もあたしは、毎日平和に生活できている。あの夜、初めて裕太さんに抱かれたあの日から。

 あたしはさらに裕太さんのことを愛おしく思うようになって。こんなにも人を好きになれるのだと知ってから、あたしはさらに幸せを感じるようになった。

 これも全部、裕太さんのおかげだと思う。裕太さんと会える時間は本当に限られていて、事件に追われる裕太さんと1日、一緒にいられることはなかなか出来ないけど。それでもあたしは嬉しいんだ。

 だって会えない時こそ、大好きな人のことを考えることができて。そして思い焦がれて会った時に本当に嬉しくなって。

 会えない時間が愛を育てるなんて言うけど。本当にそうかもしれないと最近思うようになった。

 だからあたしは裕太さんに会えない分、その会える喜びを噛み締めていつも過ごしている。

 裕太さんは、どう思ってるかな?なんて思いながら裕太さんのことを考えるのが、少しだけ楽しい。

 
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