派手な自分の放電を目の当たりにして、リリアは「うぅっ」と涙ぐむ。

 リリアとしては、一度だってあたったことがない、と言ってのけたサイラスの高笑いが脳裏を過ぎっていた。

 全然、妖力をコントロールできていない。おかげで、ますますショックは大きかった。休んだ理由が学院に伝えられたら、絶対バカにされる。

「今回は熱も出ていますし、精神的にも弱っているみたいですねぇ。すみませんでした、抱き着き癖も、仔狐の温もりを求める習性ですから、気になさらないでください」
「風邪なんて引いたこともないのにーっ」
「成長熱です。くしゃみが出て放電して、咳で妖力が飛んで雷が走って、感情に反応にして全部放電しちゃうだけなので、風邪ではないです」

 アサギの言葉は、全くフォローになっていなかった。

 その症状を聞くに、人間でいうところの風邪と同じじゃないか。リリアもツヴァイツァー達も、そう思った。

 今回の放電期は、段々と増す妖力のせいで強く出てしまっていた。妖狐の成長期のタイミングで、ぐんっと量が増えてしまったことで、熱もある。