翌日、リリアはめでたくも学院復帰となった。昨日中、様子をみていたものの、クシャミの拍子などの放電も確認されなかった。

 放電期、無事、終了である。

 アサギの手配で、休んでいる間分の、授業の資料をもらったのは助かった。それくらいで遅れませいよと教授にぼそぼそ言われたものの、そんなわけあるはずがない。

「放電期のこと、あいつに笑われなかったのは良しとするけど。これで勉強の成績を落としたら、今度こそバカにされるわ。それは阻止するッ」

 昔から、勉強が苦手だったとは自覚している。今後のことも考えて、しっかり領地経営に必要な勉学分は頭に叩き込んでおかねば。

 しかしながらリリアは、それが第二王子の未来の妻に相応しい教養の一つ、だとはまるで考えていなかった。

 一週間以上も休んでいたせいか、久しぶりの学院でじろじろと見られた。

 頭の狐耳も目立っているのだろう。全く、人外差別も甚だしい。