家族がぎこちなくなったのは
私のせい?
だけどそんなものに
いちいち心を痛めていたら
毎日を消化できない
それでも自分の存在理由がわからなくて
ときどき消えたくなってしまう衝動を
止められなかったんだ
入学した高校で隣の席になった男の子は
明るくて優しいクラスの人気者
関わることのない
対極の世界の人だと思ってた
駅のホームに飛び込みそうになった私を
助けてくれた女の人も
ただの通りすがりのはずだった
でもほんとうは
15年前のあの日から
すべてが繋がっていた
私は恥ずかしいほど
なんにも知らなかったんだ
たとえ私たちが
痛みと痛みで繋がっていたとしても
あなたは私の、生きるそのもの