地味で根暗で電信柱な私だけど、あったかくしてくれますか?
 寒い日は嫌い。

 師走に入り寒さがますます厳しくなってきた。

 凍死寸前になりつつ私こと清川ゆかりはリモコンに手を伸ばして部屋の暖房のスイッチをつける。アパートに備え付けの古いエアコンは壊れたかと思えるほどの奇妙な音を鳴らして暖気を吐き出した。

 初めは温く、それからゆっくりと時間をかけて暖かく。十分はかかってないはずだが五分以上は寒さと戦わねばならない。

 やっと生きていくのに支障のない温度に達すると私はもぞもぞとベッドを抜け出した。

 身支度と朝食の用意を流れるようにこなす。

 時計代わりにつけていたテレビが天気予報のコーナーを放送し始めたときスマホが鳴った。
 
 
 
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