【完】イミテーション・シンデレラ
Act 2  恋愛解禁。 まさか恋しちゃったの?!

Act 2  恋愛解禁。 まさか恋しちゃったの?!




昴の腕を振り払い、思いっきり布団をめくる。

「んぅ……騒々しいなあ…」

片目だけ僅かに開ける昴は、まだまだ眠そうにこちらをちらりと見た。

「つーか、見えてるし…」

その言葉で自分が裸なのに再び気が付き、両手で胸元を隠す。
昴は何も興味がなさそうにゆっくり目を閉じた。

はいていない…!下も全部はいていない。すっぽんぽんだ。 しかし昨夜の出来事は全く覚えていない。

真央に無
理やり飲ませて潰した所までは覚えている。けれどその先の記憶はおぼろげだ。

ベッドの上から、きょろきょろと辺りを見回す。 ここは寝室。 昴のマンションで間違いないと思う。入った事なんて初めてだから定かではないが。

光を遮断する紺色のカーテン。ふわりと風で揺れて、僅かに太陽の光が入る。
昴らしいモノトーンで統一されたシンプルな寝室。

よくよく見れば、フローリングの床には私と昴の衣類がばら撒かれている。

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