東京ルミナスピラー
聖なる戦い
灯が武器を手に入れてすぐ、俺達はホテルを出た。


杉村と舞美さん、俺と灯の四人で上野の方に向かって歩く。


「灯ちゃんの武器は……風火輪(ふうかりん)っていう武器か。戦輪の仲間みたいだし、見るからに投擲(とうてき)武器っぽいよな」


「それにしては握る部分がしっかりしてるよね。近接戦闘がメインじゃない? あ、でもそれだったらわざわざこんな形をしてないかな」


灯をスキャンして、武器の名前を調べた杉村と舞美さんは、興味深そうにそれを見て考察している。


「んじゃあ、近・中距離武器ってことで。いやあ、案外バランスいいんじゃねぇの? 俺とピヨが近接戦闘で、灯ちゃんが近・中距離。んで、舞美ちゃんが遠距離なわけじゃん? あとはひなたちゃんがいれば完璧じゃね? あ、ピヨは浜瀬さんの補欠だかんな」


ピヨってなんだよピヨって。


とことん俺をバカにしてるみたいだな、そんなあだ名まで付けてさ!


そんな俺に気付いたのか、灯が俺の服の袖を掴んで心配そうに見詰める。


少しムカつくけど、一応この人は仲間ってことだし、灯が心配するようなことには多分ならない。


俺だって、無駄に敵を増やしたくないもんな。
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