俺の可愛い彼女の話とか、聞くしかないでしょ?

入店者の話




夏月said


「ふぁ…眠。」

ただ今日曜日午後8時。目の前に出てくる良い匂いのするあったかい料理を客席へ運んではレジに回ってと

1人でバタバタしている


私、楓夏月。ファミレスで絶賛アルバイト中です。

今日はなぜかバイトの数が少なく、そのくせ忙しく
店内を行ったり来たりしていた

「まーたあくびしてんの?かえちゃん」

顔を覗き込んできたのは谷村君。

「え?見間違えちゃいます?アクビッテナンデスカ」

谷村君は2つ上の大学生。バイトに入った時期が一緒で、その流れから仲良くしてもらっている

「食器片付けてるから、案内よろしく」

「はーい」

直後にお客さんの入る音がしたので、

「いらっしゃいませ〜」

元気にホールへ出ると、

「よ!食べにきた」

そのままUターンしてバックヤードに戻ろうとすると掴まれる腕、、

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