俺の可愛い彼女の話とか、聞くしかないでしょ?

ライバルが怖い話




「夏〜月〜!」

「んな?!…もー何、?」

後ろから当たり前のように飛びついて、腕を巻きつけてくるのは、
クラスの人気者の愛(イト)くん。

愛くんも、ふーがさんと同じように
私を犬だと思っているのか、スキンシップが異常に激しい…

「あーもう!!髪の毛ボサボサなるから!!」

「夏月髪の毛サラサラだからすぐ治るって。」

どういう理屈?

「今日放課後予定入れてないだろうな?」

「え?入れたけど?」

「はぁ?!」

「嘘やって笑
ちゃんと空けたって!」


愛くんからの、放課後遊びに行こうって言う誘いを
それとな〜く断り続けていた私。

その状況を見ていた友達から、

「1回くらい行ったら?」

と言われまして…今日がその日な訳です。

「映画何見たいか考えといてな!」

「はーい」

まぁ、放課後からできることって限られてるし、
映画見てご飯食べるだけやけどね。


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