私は大学生になった。

 その後、無事、国立大学も合格し、そちらに進学することになった。
 綱のアイデアを借りて、運転免許を取得した。いつでも出せる身分証明を自分で持てるというのは実に便利だ。
 私は最初の実力行使として勝手にシェアハウスを契約した。合格した女子大の生徒のみが入居できるシェアハウスだ。事後報告すれば、女子大生限定なことから渋々親も承諾してくれた。
 引っ越しは詩歌ちゃんたちに手伝ってもらった。なにせ、男子禁制のシェアハウスなのである。
 
 毎日お祈りを欠かさなかったお稲荷様は、彰仁に引き継いだ。
 文句を言われるかと思ったが、ずいぶんあっさりと引き受けてくれて拍子抜けだった。

 大学は楽しい。いろいろな学校が交流できるように、新しいサークルも立ち上げた。私の企画するものだから食べ物関係だ。日本各地の郷土料理を食べ歩いたり、伝統食を実際に作るサークルだ。実は私の市場調査や研究を兼ねているが、その辺は黙っている。おいしいものは発見できるし、旅行もできるし、いろんな地域の人とも知り合えるという一粒で何粒もおいしいサークルなのだ。
 芙蓉学院での豊富な人脈が私を助けてくれたから、同じ大学の仲間にも、人脈作りのきっかけになればいいなと思う。いろんな人からもらったたくさんのものを、自分のできる形で分けていけたらいいと思うのだ。