お昼は水鉄砲合戦の最終確認もかねてチームで海の家に集まった。

 氷川くんを中心として水鉄砲合戦について打ち合わせる。先陣は二階堂くんと氷川くん、八坂くんは男子の集中砲火を引き付ける担当で、足の遅い子は後方支援部隊を援護する撃たれ役。

 二階堂くんは打ち合わせが終わったら、そそくさと紫ちゃんの元へ行ってしまった。食事は彼女ととるらしい。特に用事がない人は準備まで同じテーブルで食事をとる。
 折り畳みテーブルの上には、ラーメンやカレーやたこ焼きやなんやらでカオス状態だ。潮風に載ってハイカロリー塩分高めの香りが混じり合う。

「姫奈ちゃんの活躍、楽しみだなー」

 八坂くんがニヤニヤと笑っている。

「八坂くんは今年も目に毒なもの開帳するんですか?」
「ちょっと人をワイセツブツみたいに言わないで。あれはファンサービス!」

 八坂くんが抗議すれば、周りの女子たちがウンウンと目をハートにして頷いている。男子はすでに白けていて、クラス内で暴発しないか不安である。

「でもさー、結構威力あると思うんだけど、効果ない人いるんだよ……」

 八坂くんが唇を尖らせてぼやけば、あぁぁぁという納得の声と、不憫な目で八坂くんを見る男子たち。
 なんだか意味はわからないが、クラス内暴発はなさそうだ。八坂くんはなぜかクラスで不憫な子扱いされているのだ。