私も終盤近くでポイを撃ち抜かれビチョビチョになって戦線離脱だ。
 せっかく可愛くまとめてもらった髪なのに、くせ毛がくるんと乱れている。これだからこの髪、嫌なのよ、そう思いつつクラスメイトの元に戻れば、クラス委員の女の子がタオルを貸してくれた。
 
「ありがとう!」
「お疲れ様」

 ポンポンと肩を叩かれみんなの輪に混じり、残った人たちを応援する。

「頑張れー!!」

 声をあげ、鳴り物を鳴らす。
 高級スイカとはいっても、氷川くんや八坂くんは食べ慣れているはずだ。クラスメイトだってそれなりに裕福な人ばかりだから、本当はたいした景品じゃない。
 それでも一生懸命に戦える。
 そういうクラスで良かったと思う。

 パンパンとピストルの音が鳴り響いて、氷川くんと八坂くんの二人が一緒にスイカを持ち上げた。
 二人とも水滴よりもキラキラと笑って満足げだ。

 修吾くんと彰仁もこんな風になったらいいなと思わず思ってしまう笑顔だった。