「私、余計なことしてたかしら?」

 隣で花火を配っていた明香ちゃんに聞けば、そんなことないと笑う。

「ちゃんと計算している子は断るわよ」
「そっか、そうよね」
「ところで、二階堂さんは彰仁くん狙いなの?」
「たぶんね?」
「そうしたら、二階堂くんが姫奈ちゃんの兄になるの?」
「げ」

 ハッとして、思わず二階堂くんを見る。二階堂くんと隣にいた紫ちゃんが不思議そうに私を見た。

「あ、でも、そうするとゆかちゃんが姉じゃない? それで葵先輩もお姉さまじゃない!!」

 ひゃぁぁと喜べば、明香ちゃんが笑う。

「沼田先輩がお姉さまなんて羨ましいけど、そうしたら淡島先輩もお兄さま?」
「……」

 思わず目を逸らす。
 淡島先輩は尊敬している。頼りになる。でも、怖さと面倒くささも同じくらいにある。
 明香ちゃんはおかしそうにクスクス笑っている。