天色ガール



それからあたしの手首を掴んで、無言でぐんぐん教室内を進んでいく。



廊下に出ても他のクラスの女達にギャーギャー騒がれた。









………痛い。





パーカーの上からだけど手首を強く掴まれている。




振り払って逃げたいけど……それはこいつが許さないんだろうなー。






……勝手な奴。






そう思いながらも特に抵抗する理由もなかったあたしは、大人しく彼に引っ張られておいた。



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