俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

VS【花魁女郎蜘蛛】

★★★







みんなと鉢合わせる前に、急いで忠晴さんと車に戻る。



「このまま学校に戻って、少し練習してから学校で解散だそうですよ」

「…そうか」

「…どうしますか?」

「うーん。取り敢えず私達も学校の方に行こう」



再び発進した車の中で、次の行動プランを頭の中で立てる。



何とか今日中に、私が伶士と接触しなければならない。

そして、伶士にかけられた術が如何程のものか、敵さんを特定しておかないと。

敵がなかなか姿を見せないのも、歯痒い。



…そして問題は、私がどこで伶士と接触するかだ。



あの女と一緒にいるところで接触…となれば話は早いんだろうけど、ここまで姿を見せないとなると、それも望めそうにない。

だとしたら、伶士一人でいるところに私が声をかけて、素っ気ない塩対応にも堪えながら、少しの接触で何か情報を得られれば。

伶士は忠晴さんと洗濯物のやり取り(ここは意識操作されてても几帳面なんだな…)に、学校の裏を指定している。

その前か、その後か。どちらが好都合か。
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