俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

ワーカホリック

★★★







私の目の前に現れた女性とは、美容部員の制服姿ではなく、白シャツに黒のワイドパンツを履いたショートカットの女性。

背も高く、まるでパリコレモデルのような雰囲気を醸し出している。

実年齢は三十代後半なのだが、全然下に見える。艶かしい雰囲気がイイオンナ感満載だ。



この人が、情報屋の明神幾代さん。

私の陰陽師の先輩の友達であり、親父も昔から仕事でお世話になったりと懇意にしている。剣軌とも仲良しだ。

情報屋としても優秀な人。どんな情報も取り扱っており、ジャンルが広範囲だ。調べてくれと言われれば、期待以上の情報を調べて提供してくれる。政治家や警察さんらも度々お世話になっているという噂が。

故に、こっちのネタも豊富に取り扱っている。幾代さん自体も、霊力無し一般人でありながら、こっちの事情にも詳しい。

【事変】の時も、彼女の情報が大変活躍した。



「なずは、まだ『鈴代』を名乗ってるのね?」



部屋に案内される途中で、不意に話しかけられる。

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