許す事ができるの?

···娘の入学と恐怖


···咲茉の小学校入学日 当日····

入学式で
元気な声で返事をする
我が子が誇らしい。

お祝いに咲茉の好きな
ハンバーグを食べに行く事に···

とても楽しみのようで
スキップをしながら進む咲茉に
こちらまで、頬が緩む

「入学、おめでとう。」
「うん、ありがとうママ。」
と、ジュースで乾杯して
大きな口を開けて美味しそうに
食べる咲茉に嬉しくなる。

帰りに
明日の朝のパンを買って
帰ろうと横断歩道で信号待つ

咲茉が繋いでいた
手をぶらぶら振りながら
「ママ、おいしかったねぇ。」
と、顔を綻ばせ言う咲茉に
本当に···大きくなったなぁ~と
嬉しく思いながら

父の実家近くのおじいちゃん
おばあちゃん達、どうしてるかな
咲茉の入学式の写真送ろうと
考えていた····ら······

  ドォーン!!!!

と、身体に衝撃が·····

咲茉との手が離れて

咲茉が道路へと飛ばされる

まるで···スローモーションのように
見えている私の耳に

 キャーッ···ぎゃーっ····と声···

ハッと横を見るが
咲茉が居なくて
「咲茉!!咲茉!!咲茉!!」
と、叫ぶ私に
「·····ママっ!!ママっ!!」
と、私を呼ぶ咲茉の声
そちらを向くと
男の人の下から咲茉の靴が·····

近くの人から
「救急車をよびました。」
と、言われて頭を下げ

咲茉の元へ
男性の頭から血が流れていた
だが、咲茉を抱き締めてくれている。

「咲茉、ママよ。
救急車が来るから
このまま、待って。」
ふるえる身体をおさえながら
冷静に伝える
私が動揺すれば咲茉に伝わる
「うん、わかった。」
ふるえる手を握りしめ訊ねる
「痛いとこはない?」
「うん。」
と、返事をする咲茉に
ほっとしながら
咲茉を助けてくれた男性が
気になる。

すると·····
「あの····すっ、すみません。」
と、男性が頭を下げている。
どうやら、車を運転していた方らしい

なんと、言ってよいのか
わからずにいると
救急車とパトカーがやってきた。

男性は、ストレッチャーに
乗せられる時には
意識を取り戻していたが
もうろうとしているようだ

私と咲茉も救急車に一緒に乗り
病院へ。
警察官は、後から病院へ来るようだ。

咲茉は、見た目は掠り傷だけだが
検査をする。

男性も頭の傷やあちこちに
打ち身と擦り傷の治療と
頭の検査が行われるらしい·····
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