許す事ができるの?

···気持ちを打ち明ける


カフェに着き、恵··さんを待つ

入り口からわかる場所に
座るが···落ち着かない·····

本当に、来てくれるだろうか····
本当は、会いたくないのに
無理をさせたのではないか····
嫌な顔を····されたら····

嫌、でも、戸川さんの事は
話さないといけない···

それだけは、聞いて貰おう····

そんな風に考えて····いると·····
テーブルに影が···
顔を上げると·····
「すみません。遅くなりました。」
と、言う恵··さんは、
···普通···いや、判断できない····

「いや、俺も今、着ました。」
二人で珈琲を注文して
「ごめんなさい。LINEの事。」
と、頭を下げる恵さんに
「いいよ。って言ってあげたいけど
ごめん。気になってた。
俺··何かしたのかな?
あの日··調子に乗りすぎて
嫌な思いさせたのかな?···とね。」
「ちっ、違う。
陽··上杉さんは、何もしていない。」
と、恵··さんは、辛そうに言って
「本当に、ごめんなさい。
咲茉を助けてくれた方なのに。
上杉さんが、いなかったら
咲茉は···怪我では済まなかったのに。」
と、言う恵さんに
「恵さん。まだ恵さんと呼んでも?」
と、訊ねると
「上杉さんが、呼びやすいようで。」
と、言ってくれた

あの人・青木さんが、« 恵 »と呼んでいた。
それが、とても嫌だった。
「もしよければ、恵····と。」
と、言うと
恵は、少しはにかみながら
頷いてくれた。

それから、珈琲を飲みながら
LINEの件を恵は、申し訳なさそうに
話してくれた。

咲茉ちゃん····が····

それで、恵は、今後
どう···しょう··?··と·····

恵は、
「わからないのです」と、答えた。

その事を
咲茉ちゃんとも話をしたらしい。

・勝手に離婚して
咲茉ちゃんにさみしい思いを
させて申し訳なかった事。

・陽史さんと過ごして
父親がいない寂しさを
味会わせた事
・父親を意識させるような事を
したのではないか、と言う事。

咲茉ちゃんは、
「生まれた時からパパを知らないし
ママがいてくれたら、と
言ってくれたのですが····
あれから、元気がなくて
私自身、どうしたら良いのか
わからなくて····
情けない母親なんです。」
と、恵は言った。

俺は、正直に気持ちを伝えた。

「恵、俺は恵が好きだ。
そして、咲茉ちゃんの事が
可愛くてしかたないんだ。
恵には、俺に対して気持ちもないと
思うけど······

顔を見るのも、一緒にいるのも
嫌なら、そう言ってくれ。
それなら、俺は二度と
君たち二人の前には現れない。
だが、もし、もし、少しでも
会って貰えるなら
一緒に過ごさせて貰えないかな?
もちろん、咲茉ちゃんが
俺が嫌なら、その時も
きちんと身を引く。」
そう、伝えた。
< 36 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop