許す事ができるの?

···提案


すると····
「恵、一度、青木さんに
会ってみたらどうだろうか?」
と、陽史さんが···
「えっ····」と、私。
「「·········」」
お二人は、黙ってみていた。

「確かに、恵を苦しめた人だ。
それに、前から問題のある女性を
そばに置いていたから
咲茉が怪我をすることにもなった。
だけど、彼は恵の事をひどく
心配していたよ。
戸川さんにも、きっぱり言っていた
恋愛感情なんて一度もないし
二度と恵に近付くな。とね。
彼の謝罪を聞いて
彼を前に進めさせては?
恵がそれでも許せないなら
そう言えば良い。」
と、陽史さんは言った。
陽史さんの言って要ることもわかる

副社長の靖さんの優しさも····
社長の健さんの気持ちも·····わかる····

膝の上でハンカチを握りしめる
その手の上に陽史さんは手を置き
「恵の思うように。
俺としては、あんなイケメンな
男に恵を会わせたくない。
だけどね、彼の頭の中に
いつまでも恵が要るのが嫌なんだ。
つまり心狭い男なんだよ。」
と、言う陽史さんをみると
優しげな、つらそうな顔をしていた。
私は、一度、陽史さんに傾き。
「わかりました。
一度だけ会います。
心優しい、健さんや靖さんの為
そして、私を理解してくれる
陽史さんの為に。
それに当たって
一つだけ、宜しいですか?」
と、言うと三人は頷いた。
それを見て
「離婚の時に
二度と会わない、関わらない
書面を弁護士の先生に作って
頂いています。
だから、その先生も一緒にと
思っています。」
と、言うと
顧問弁護士の田辺さんが
「どちらの先生ですか?」
と、訊ねてこられて
「矢野先生です。矢野由美先生。」
と、答えると
「矢野ですか?わかりました。
私の方から連絡を取ります。
実は、同級なんです。」
と、田辺先生に言われて
お願いをした。
世の中せまいなぁ
と、思いながら·····

田辺先生が矢野先生と話している間に
私達は、誰も何も言葉にせず
待っていた。
それぞれの思いがあるのだろう。

田辺先生から
「明日の夕方でしたら大丈夫との
事です。」
と、言われて
「咲茉は、俺が見てるよ」
と、陽史さんが言ってくれた。

時間を決めてから
私達は、水島建設の社屋を後にした。
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