あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『ミルク、いい加減出てこいよ』

聖人の一声ですぐに布団から顔を覗かせた
みくるは、少しだけ聖人を睨んでいた。

『なんだよその顔ー』

『だって……さっき、手…』

『みんないるのに……ましてやミルクのご両親が
いる前で手なんか繋げるかよ!
だいたい院長の娘だったなんて、本当焦った…』

『どうしてですか??』

『どうしてって………まぁいいや、少し休め。
無理して悪くなったら大変だからな』


みくるは恐る恐る手を伸ばすと、
聖人はすぐに手を握った。

『ここにいるから、寝なさい』

『はい!』


みくるの笑顔を見た聖人は、何故かホッとした。
この笑顔をずっと待っていたのかもしれない。
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