私の罪

軽い関係

りょうと初めて会った日を境に私達は2週間に1回の割合で会うようになった。

ピンポーン

「はい」

「来たよ〜」

「分かった、今から開けるね!」

ガチャ・・・

扉が開くと、周りに気づかれないようにそそくさと彼の家の中に入った。

2ヶ月も経てば、周辺の地理も分かるようになり、一人でりょうの家に行けるようになった。

扉が閉まると彼は待ってましたというように玄関先で私をぎゅーっと抱きしめた。

「さくら・・・会いたかった・・・・」

「うん、わたしもりょうに会いたかった」

そう言って私も彼をぎゅっと抱き返した。

お互い決められたことを忠実に守っているため、運がいいことにまだ誰にもバレていないようだったし、警察から事情聴取を求められるようなことは一切なかった。

「じゃぁ、先シャワー浴びよっか」

「うん!」
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