恋愛日和〜甘々とSに悩まされています！〜

第一章

突然の連絡先

高校にあがり、成績も維持。
そんな私、川瀬仁梨は…あの出来事から2年


普通に高校生活を送っている。


｢仁梨〜今日聞いた？｣


｢聞いたって、何？｣


あの頃とは違い、友達もいる。
悠は、私の人生初めての親友だ。


｢今日から教育実習生、だっけ来るんだよね。
このクラス、男の人だってよ！｣


｢そうなんだ。｣


確か、何ヶ月か前に話してたな担任。
女子はキャーキャー言うんだろうなぁ……なんて、同じ女子でも私は冷めきっていた。


チャイムがなる1、2分前に担任が教室へ。


｢ほら、お前らー席につけよ〜｣


紹介があるからか、少し早めの着席。
担任の口から、教育実習生の話を改めて聞いた。
この学校の卒業生で、有名な大学に通っているそう。担任の入ってこい、の一言で教育実習生がドアを開き、入ってきた。
見た目は長身のすらっとした姿、黒髪のセットしただろうヘア。


……どこかで見たことがあるような…。


｢これからお世話になります、実習生の相原怜也です。
担当する教科は数学です。不慣れな事ばかりで皆さんに迷惑かけてしまうこともあるかもしれないですが、精一杯実習の間やらせて頂きますのでよろしくお願いします。｣


実習生……その声…聞いたことある……。



不確かなことから、声かけることはまず出来ない。
でも、間違いがないのなら多分……あの時の彼。


｢HRはこれで以上とする。
相原先生に聞きたいことがある奴らは放課後にしてくれ、よろしく。｣


放課後へと時間が進んだ。
それまでの授業は身に入るわけも無くて……
気づいたら、放課後ということになる。



帰り支度をして、教室を出ようとしたら


｢こんにちは。｣


｢え？あー…相原先生ですよね、、どうしたんですか？｣


｢俺の事覚えてないの？｣


……やっぱり、そうなんだって気づいた私。
軽く微笑むように顔を相原先生へと向ける。


｢覚えてますよ？……あの時は色々ご迷惑おかけしました。
でも、先生こそよく覚えてましたね…中学生でしたよ？私。｣