運命の一夜を越えて
第九章 運命の夜
渉からは次の日の朝、メールが来た。
差しさわりの無いような内容のメール。

私は返事をしないまま仕事へ向かった。


~♪
仕事中になりだした携帯に、私は少し嫌な予感がしてディスプレイを見た。
そこには母からの着信を知らせる表示。
こんな時間に連絡をくれることはまずない。

「はい。」
私が電話に出ると、母は祖母が亡くなったと泣きながら伝えて来た。


頭が真っ白になった私。
でも、こういう時、頭が勝手に切り替えられる性格なのが私だ。
気が動転している母にかわって私がしっかりしないとならない。
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