運命の一夜を越えて
第二章 初めてのデート
もらった名刺とにらめっこする毎日。

机の上には借りているマフラー。

ついさっき、クリーニングから戻ってきたマフラーはほかの誰のものでもない。
瀬川渉のものだ。

気付けば一緒にラーメンを食べた日から一週間が過ぎようとしていた。

毎日、仕事が忙しくて、仕事をしているときは考えずに済むこと。

でも、家に帰って一人になると思いだしてしまう。


~♪
その時不意に携帯が鳴りだして私は慌ててディスプレイを見た。
私の連絡先を知らないと思っていたけど、もしかして誰かに聞いていたら、瀬川渉からの連絡かも知れない。

一気に心拍数が上がる。
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