「んじゃ切るよ」

「はーい」



 丸いケーキをきっちり半分に分ける。

ただ切っているだけなのに、目を輝かせながらじっと見つめている真雪がおかしかった。

誰かとクリスマスを過ごすのは本当に久しぶりだった。

外食もプレゼントもないけど、ただケーキを食べただけだけど、何もしないよりはマシだった。

 小さな子どものようにケーキを味わう姿を見ながら、今日この日に真雪がいてくれてよかったと本当に思う。