冷たい飲み物が優勢だった社内に、温かい飲み物のおかわりを欲しがる人たちがちらほら出てくる季節になった。

そうなってくるとあたし達は、出社したら給湯室にポットのお湯を準備して、手に取りやすい位置にインスタントコーヒーの瓶やミルクや砂糖、茶筒を並べるだけでいい。

最初からいちいち淹れたりしない。


 朝の給湯室は混むからいやだと、大半の女性社員はそれぞれ自分が飲みたいものと大き目のステンレスボトルに入れて持ってきていた。

賢いと思う。
あたしも欲しいと思いつつ、だけどいつも買うのを忘れて、マグカップ片手に給湯室と自分の席を往復している。