真雪が部屋に来て、3週間が経った。

相変わらず体は細いままだったけど、熱は下がったし咳も収まっていた。

今はリハビリがてらゴミ出しや休日の買い物を手伝ってくれる。

というか、あたしが不在の間、食事の用意、洗濯、掃除といった家事の全てをやってくれるようになった。



「おかえり」

「なにこれ、求人?」



 仕事から帰ると、テーブルの上にはコンビニに置いてあるような無料の求人情報誌が広げられていた。



「そろそろ仕事探そうと思って」

「もう?」

「うん、いつまでも汐の世話になりたくないから」



 正直、真雪がいてくれてかなり助かっている。

帰ってくれば部屋は明るいし暖かいし、料理も作ってくれるし、洗濯物は畳んでしまってくれるし、部屋の掃除なんて今はまともにしていない。

 むしろあたしが真雪の雇用主になったほうがいいんじゃないかと思えるくらいだ。