君の想いは僕のもの。
裕也に見つかったらどうしようと思わず叫んでしまった。
「有季、落ち着いて?」
せいちゃんがわたしに優しく言ってくれた。
「う、うん……」
やっぱりやっぱり裕也はアホだ。わたしには言われたくないかもしれないけど、アホだ。
「悪気がないのが分かってるから、怒るにも怒れないんだよね……」
「うん……、なんとなくわかる……」
奏ちゃんが顔を真っ青にして、引きつった笑顔でそう言った。
「そ、奏!?どうしたの?その顔!」
莉華が奏ちゃんの顔を覗き込んで、心配そうにそう言った。
「今、この画像をよく見たら、くまの人形を持ってる……」
「それが、どうしたの?」
莉華がなんでそんなにビビってるの?と言わんばかりの顔でそう言った。
「あの……ね、奏ちゃん顔が女の子みたいでしょ?」