君の想いは僕のもの。




「ただいま〜、あれ?有季もういいの?」



無理やり作られたような作り笑顔をして、リビングに戻ってきた莉華。



「うん!みんなが喜んでるの見てたらお腹いっぱいになった!」



そういう莉華は全然食べれていない。これは完全に恋の病だ。



「莉華ももういいの?」



「あーーうん。なんか食欲なくて」



「そ・う・ちゃ・ん!」



口パクで合図してみた。



「わ・かっ・て・る」



分かってたなら。もうちょっと早く行動してあげてほしかった。
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