ああ、まただ。

高2の秋から付き合い始めて、驚異の10年を超え。

もうすぐ11年目って時に……また、だ。

悠真|《ゆうま》の、面倒臭そうな顔を見ながら思う。
 
また『別れたい』なんて言ってきたのは、好きな女が出来たか、好みの女に告られたかだ。

もうすぐ11年目で、5回目の『別れたい』ともなると、少しは冷静に分析出来るようになる。

とは言え、最初の時はかなりパニクった。
 
だから『どうしてなの? 悪いところあったのなら直すから!』、泣きまくった。

でも彼の意思は固く、別れるしかなかった。

毎日、毎日、辛くて。

ご飯もあまり食べられない日が1ヶ月続き、なんとなく食欲が出てきたのが2ヶ月を過ぎ。
 
そして、ようやく立ち直れそうって思った3ヶ月目に――電話が、かかってきた。

『やっぱり俺には、梨琴|《りこ》しかいない。もう一度やり直さないか?』

嬉しくて、嬉しくて。もちろんすぐ、オッケーした。

それからは些細なケンカや不満はあったものの、それなりに付き合えてた。

でも。