幼なじみと恋愛講座をご一緒に。

本来なら営業部単体の飲み会だったけど、手違いで一人、秘書課の人が参加してしまったらしい。
参加した手前、専務の娘さんとの事もあり快く受け入れた…らしい。
そんな非常識な事したことないから知らないもん!

「花乃?
 俺は花乃の不安に思ってること何でも受け止める覚悟はいつだってできてる。」


私たちは部署が違うから社内で会うとしたら社食くらい。
それもいっくんが外回りしていたり、時間が合わなければ会えないからランチは別々乃事の方が多い。
ましてや飲み会なんて合同でしない限り未知の世界。
私には全く知らない人間関係だし、私には分からない仕事内容だから行ったところで怖いだけ。
そこに田代さんは行ったんだーーーー。


「そんなのその場にいなかったから分かんないもん!
 いっくんだってあんな綺麗な人に言い寄られてまんざらでもないんじゃないの!?」

また、八つ当たり。
気持ちとは別の言葉を発してしまい、後戻し出来なく八方塞がりにしているのは自分。
誰かを好きになるって一筋縄じゃいかないんだね。
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