幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
side花乃
横抱きにされ、ゆっくりとベッドに横たわらせてくれる、いっくんが私の知ってる表情じゃなくて、より一層緊張してしまう。
ギシッというベッドのスプリングがやけに厭らしく聞こえ、更にドキドキしてしまう。
始める前に一つ告白がある。。。
「…いっいっくん?
ねえ?あっあのっあのね…
わっ、私…そっその…」
恥ずかしくて初めてだからと言えない。
きっと…知ってるよね?
いつも子ども扱いされてるから、いっくんは私とは出来ないのかと思ってたけど違ったんだ。
それがとっても嬉しくてーーーー。
いっくんに捧げようと思った。
「花乃。分かってる。
むしろ、初めてじゃないと困るんだけど。
俺だって花乃と一緒。
何でか分かるだろ?」
「お付き合いしたのは私だけだから?」
「そう。花乃が余りにも可愛すぎて大事にし過ぎた。
これからも可愛がるし大事にするけど、やり方を変える。
自信が無いのはこの事も含まれてるんじゃないのか?」
「…うん。」
私の「うん」が合図となったのか初めての大人のキスに酔いしれるーーーー。
「いっくん、だい、すき。。。」
「おれも。」