幼なじみと恋愛講座をご一緒に。

side花乃





自分の事は棚にあげて、私の事ばかり追求してくるいっくんって何様なんだろうーーーー?
私はちゃんと自分の耳で聞いたんだよ?
日のないところに煙はたたないんだって!



「食べ終わったら帰ってね。
 片付けは私がやるからそのままでいいから。」

「高橋の事を好きになったとか言うなよ?」


いっくんのばか!!
なんで高橋さんの事を好きになってるの?
確かに優しく真面目な私の上司だけど、恋愛に発展することはないよ。
しかも、二人きりで食事してたんじゃないし。


「なんでそうなるの?
 ランチはたまたまだよ。
 間違えて豚カツ定食を頼んじゃって。
 食べきれなくて困ってたら助けてくれたの!
 残したら作ってくれた食堂の方に悪いでしょ?」


「だからって、あ~んなんてするなよ。」

嫌な言い方で頭にくる。
自分は田代さんと二人でカフェランチしてたくせにさ!
これじゃどっちが悪いのかワケわかんない。



「してない!!」

「どうだか?」


睨む。
ただひたすら睨む。

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