幼なじみと恋愛講座をご一緒に。

花乃に対してこの対応は別に子ども扱いをしている訳ではなく、単純に昔からの習慣になってるんだから許して欲しい。

子ども頃、よく風邪を引いて熱を出しては薬の苦手な花乃は肺炎になってしまったり、なりかけた事がある。
肺炎にかかってしまった時は入院をしたので当時まだ小学校低学年の俺にとって、入院なんて死んでしまうのではないかと心配して眠れなかった。

だから花乃が疲れる事とかストレスを感じてしまうことには避けさせてたりと…まあ、そのせいで過保護になった訳だ。 

「花乃。
 今のは子ども扱いじゃないぞ。
 いつもの事だろ?
 俺にとっては習慣になってるんだから今日から突然止めてなんて無理だからな。」

「抱っこして。なんて言ってないもん。」

確かにそこは阿吽の呼吸というか、言葉にしてなかったかも知れないけど明らかに雰囲気が抱っこして。なんだから。
それに、抱っこしてベッドに運んでるし。
< 62 / 81 >

この作品をシェア

pagetop