メリーバッドエンド
幸せが離れないように〜圭side〜
俺はクローゼットから久々にキャリーケースを取り出し、海外ロケに行くために着替えやパスポートなどの準備をしていく。

「これでいいかな……」

すぐに荷物をまとめ終わり、俺は若菜がいるリビングへと向かう。明日から一週間アメリカにロケに行く。一週間も若菜に触れられないんだ。ちゃんと堪能しておかないと……。

リビングに行くと、若菜は小説を読んでいる最中だった。俺は若菜の隣に座ってみるものの、読書に集中しているのか俺の方を見ない。俺は若菜を強く抱き締め、意識をこちらに向かせた。

「準備終わったから俺に構って?一週間も会えないなんて寂しいから……」

急に抱き締められて若菜は驚いていたが、「わかりました」と言ってくれる。俺はそれを聞いてすぐに若菜の唇を奪う。優しく重ねることはせず、舌を強引にねじ込んで口腔内を乱した。

「んっ、んんっ〜!」

若菜が抵抗しようとするけど、キスを止めるという選択肢は俺にはない。逃げようとする若菜をソファに押し倒し、キスを繰り返す。
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